2018年06月14日
メンズ版ブーツのお手入れと保管方法 臭いや汚れ対策
Q.普段からよくブーツを履くのですが、汚れや臭いが気になります。
キレイに保つ方法を教えていただけませんか?
来シーズンも履けるように正しい保管方法も教えていただけると助かります。
ブーツを探す▲
A.シューズ(靴)の種類がたくさんあるレディースに比べ、メンズでは同じものを長く履く事も珍しくないはず。
ブーツと言えばメンズ・レディースともに秋冬の定番シューズ(靴)ですが、最近は春夏でも履けるようなデザインのブーツも多く季節を問わず活躍するシューズの一つになりました。
そこで気になるのがブーツのキレイな保ち方やお手入れ方法です。
ついつい同じブーツを履いてしまって気付いたら汚れや傷がついていたり、蒸れて臭いが・・・なんて事も。
いくらキレイに履いているつもりでも、長期間履き続けていたらすぐにダメになってしまいます。
これから気温が高くなるにつれてスニーカーやサンダルに移行しブーツを収納する方も増えてくるかと思いますが、正しく保管をしないとカビが生えたり、乾燥によってひび割れが発生する可能性も。
また、男性・女性ともにニオイ問題もブーツファッションにおいては悩みの種ですね。
今回は素材別ブーツのお手入れ方法と正しい保管・収納方法、臭いの原因・対策についてお話しします。
■目次
・【素材別】ブーツのお手入れ方法
┗合成皮革・PUレザーのブーツのお手入れ方法
┗スエード(スウェード)のブーツのお手入れ方法
┗革・レザーのブーツのお手入れ方法
・ブーツの正しい保管方法
・ブーツの臭い問題はどうにもならない?
┗ブーツの臭いの原因と対策
┗足の臭いの原因と対策
【素材別】ブーツのお手入れ方法
ブーツの手入れってした事ないなぁ。
汚れが目立ったら拭くくらいでそのまま下駄箱にしまってるよ!
もしかして・・・ブーツを長時間履いて汗をかいたり雨で濡れたりしてもそのまま靴箱にしまってる??
え?もちろんだよ!一応防水スプレーはかけてたし、それで大丈夫でしょ?
ともやくんが防水スプレーをかけてたのは意外だったけど、ちゃんとした方法でケアしないとダメ!!
そのままだとブーツにカビが生えたりして大変よ!
カッカビ?!おしゃれな大人の男たるものそれは許されない・・・!!
ブーツが汚れてしまったり傷がついてしまった時のお手入れ方法をブーツの主な素材3種類をピックアップして素材別に紹介するわ!
ともやくんもしっかり覚えてね♪
ブーツを探す▲
合成皮革・PUレザーのブーツのお手入れ方法
合成皮革・PUレザー素材は水をはじき、汚れもつきにくいのでお手入れが簡単。
汚れが固まってしまう前に、汚れを発見したらすぐに落とす事が大切です。
【1】靴用のブラシで汚れを払う
まず、砂やホコリの汚れであれば靴用のブラシで汚れを払います。
ステッチなど細かいところに入り込んだ汚れもしっかりと落としましょう。
【2】布で汚れを落とす
次に、水で濡らし固く絞った布で表面の汚れを拭きます。
その後に乾いた布で乾拭きすれば完了です。
合成皮革・PUレザー素材のブーツに傷がついてしまった場合
傷がついてしまった場合は浅い傷であれば補修クリームが販売されています。
絵の具のようなクリームを傷に塗りこんで目立たなくさせる方法です。
合成皮革は修理屋さんでも対応出来ない事があるので、補修クリームを試してみてください。
スエード(スウェード)のブーツのお手入れ方法
独特の光沢感があり、見た目よりも丈夫なので靴に使われる事も多いスエード(スウェード)素材。
水濡れに弱いですがお手入れすれば長く使え、高級感もあるのでメンズ、レディースともに人気の素材です。
【1】靴用のブラシで汚れを払う
汚れやホコリ、塵を外に掃き出していくイメージで靴用のブラシで全体をブラッシングします。
毛並みを整えるようにブラッシングをするとより効果的です。
【2】スエード(スウェード)用のスプレークリーナーを使う
ブラッシングしても改善しない場合はスエード(スウェード)用のスプレークリーナーを全体に均等になるようにスプレーし適度に湿らせたタオルで丁寧にしっかりと拭き取ります。
特に汚れが染みついている部分は叩くように拭き取ると汚れが落ちやすくなります。
汚れを拭き取り終わったら必ず乾燥させ、ブラッシングして毛足を整えます。
スエード(スウェード)素材のブーツに傷がついてしまった場合
傷も汚れと同様の方法でお手入れします。
専用の消しゴムで表面を薄く削り取る方法もありますが、削りすぎると下の生地が見えてしまうので注意が必要です。
また、スエード(スウェード)素材のブーツには汚れがついてしまう前に撥水スプレーや防水スプレーをかける事をおすすめします。
水や油、汚れが付きにくくなるので後のお手入れがしやすくなります。
撥水スプレー・防水スプレーのも種類があるので、スエード(スウェード)素材に対応したものを選びましょう。
革・レザーのブーツのお手入れ方法
水濡れには弱いですが、通気性が良くしっかりとお手入れをすれば長く使える本革。
スーツやフォーマル用の革靴だけではなく、大人の雰囲気や高級感を出せるので様々な靴で使用されている素材です。
経年変化で色合いや質感に味が出るので、飽きずに楽しめます。
【1】靴用のブラシで汚れを払う
合成皮革・PUレザーのブーツと同様にまずは靴用のブラシで念入りにブラッシングします。
靴底、ステッチなど細かいところに入り込んだ汚れも忘れずに。
汚れが残っているとカビの原因にもなります。
【2】オイル・ワックスを馴染ませる
靴用のブラシで汚れを払ったら、本革用のオイルやワックスを乾いた布に少量とり全体に薄く伸ばします。
※つけすぎるとカビやベタつきの原因になるので、必ず少量にしましょう。
一言に本革と言っても、全てのオイルやワックスが使えるわけではないのでお持ちのブーツを確認し、素材に対応しているアイテムを使用してください。
【3】布で磨き、スプレーをかける
オイルやワックスのついていない布で染み込みきらなかった分を拭き取り、全体を磨きます。
その後、ブーツから20センチほど離して防水スプレーをかけ、よく乾かして完了です。
革・レザー素材のブーツに傷がついてしまった場合
傷がついてしまった場合はまず靴用のブラシ(馬毛ブラシがおすすめです)でブラッシングします。
小さな傷はブラッシングだけで消える事もあるので、面倒でもこまめに行えば常にキレイな状態を保てます。
次に靴用の汚れ落としで全体を拭いていきます。布に汚れ落としを少量つけて傷に沿うように塗ってください。
もう一度ブラッシングし、キレイな布で乾拭きをします。
その後、ブーツの色と同じ色の靴墨を布で傷部分に抑えるように塗りましょう。
最後にブラッシングをして完了です。
ブーツの色と合う靴墨が無い場合は、何色かを混ぜて色を作っても大丈夫です。
靴墨ではなく、カラーリペアと呼ばれるものもあるのでカラー展開や使いやすさで選んでみてください。
ブーツの正しい保管方法
ブーツの素材別にお手入れ方法が分かったら、次は保管方法ね!
せっかくキレイにお手入れしても、保管方法が悪いと来シーズン履こうと思った時にカビが生えていたり形が崩れていて残念なことに・・・
そんな事態にならないために、しっかり覚えておきましょう♪
【1】ブーツキーパー・シューキーパーを使用する
お手入れが終わったら、ブーツキーパー・シューキーパーを入れて型崩れを防止します。
ブーツキーパー・シューキーパーがない場合は丸めた新聞紙でも代用できます。
【2】乾燥剤を入れてシューズボックスへ
乾燥剤入りのシューズボックスに入れて保管します。
シューズボックスに入れて保管する事で他の靴に潰されて型崩れしたり傷がつくのを防げます。
ブーツの写真を撮ってシューズボックスの外に貼っておけば、どのブーツがどこにあるか一目で分かるので便利です。
ブーツを買った時の専用の箱であればカラーやサイズが書いてあるので手間も省けます。
また、専用の箱には穴が開いている事が多いので湿気もこもりづらくなります。
シューズボックスに入れずに収納する場合は他の靴と密着させないようにして保管しましょう。
【3】定期的に空気を通す
乾燥剤を入れたからといって油断は禁物です。定期的にシューズボックスや靴箱(下駄箱)の開け閉めをして、空気を通しましょう。
日本は高温多湿なので、湿気対策は必須です。
日々のお手入れや正しい保管方法で着用期間が大きく変わるのでしっかりと行いましょう。
玄関ではなくクローゼットやお部屋にブーツを飾る人もいると思いますが、せっかくのブーツにカビが生えたり、型崩れやニオイの原因になってしまうので湿度の高い場所は避けてくださいね♪
ブーツを探す▲
ブーツの臭い問題はどうにもならない?
ちょっと恥ずかしいんだけどさ、ブーツを履いたとき臭いが気になるんだよね・・・
周りの人に気付かれないかなって心配になったりするよね。
でも、ブーツは他の靴よりも蒸れやすいから多くの人が抱えてる悩みなの。
だから恥ずかしがらなくて大丈夫♪
そうなんだ、よかった!!
でも臭いが気にならなくなればもっと気軽にブーツが履けるのに・・・!!
ともやくん、それも大丈夫!臭い問題も解決しちゃいましょ♪
ブーツの臭いの原因と対策
ブーツの臭いの原因は雑菌の繁殖です。
ブーツに限らず他の靴でもそうですが、靴(シューズ)を長時間履いていると足にも汗をかきます。
その量はなんと毎日コップ一杯分とも言われています。
汗が乾かずに雑菌が繁殖すると、臭いの原因となるイソ吉草酸(いそきっそうさん)が作り出されます。
濡れたタオルを放置しておくと嫌な臭いがしますが、これと同じ事が靴の中で起こっているんです。
また、あまり履いていないブーツでも汗や雨に濡れた状態でよく乾燥させずにいると蒸れているのと同様に臭いが発生しカビの原因にもなります。
せっかく素足をキレイに保っていても、ブーツに臭いが付いてしまっていたり雑菌が繁殖している状態では意味がありませんよね。
常に清潔にして湿気を取り除いてあげる事が大切です。
既についてしまった臭いをとる方法と、臭いがつかないようにする方法をご紹介します。
〈既に臭いがついてしまっている場合〉
【1】水洗いまたは天日干し・日陰干しをする
洗える素材のブーツは水で洗ってしまいましょう。使用可能であれば洗剤を使うとより効果的です。
洗った後に十分に乾かさないと臭いだけではなくカビや劣化に繋がりますので天日干しをしてよく乾燥させてください。
洗えない素材であれば天日干しをして菌の繁殖を抑えましょう。
お天気のいい日に布団を干すのと同じで、除菌効果が期待できます。
ただ、革素材などは日光に当てると色落ちや痛みの原因になりますので風通しのいいところで日陰干しをしてください。
【2】消臭剤を使う
ブーツに直接使用するスプレーや、炭や重曹が入ったブーツキーパー・シューキーパーなど消臭剤を使用するのも効果的。
ブーツキーパーは消臭効果だけではなく、型崩れ防止にもなるのでオススメです。
【3】ブーツの中に10円玉を入れる
10円玉の素材である銅に殺菌効果と雑菌を分解する効果があるため昔から試されてきた方法です。
片足に5~10枚ほど10円玉を入れる必要があり、銅の臭いがついてしまう可能性もあるため興味のある人は試してみてください。
ただ、10円玉を入れたままにするとカビが繁殖してしまうので要注意です。
〈臭いがつかないようにする方法〉
【1】1日履いたら2~3日休ませる
毎日同じブーツを履いているとブーツの中は常に湿った状態に。これでは劣化も進んでしまいます。
これはブーツに限らず、全ての靴に対して言える事です。
何足かをローテーションで履いて、1日履いたら最低2~3日は休ませてあげましょう。
履いたブーツはそのまま下駄箱にしまうのではなく、風通しのいい場所でしっかりと乾燥させてからしまってください。
【2】丸めた新聞紙を入れる
靴が雨に濡れてしまった時、丸めた新聞紙を詰めた事はありませんか?
新聞紙は湿気を吸い取るのに効果的なので、雨に濡れていなくても帰宅してブーツを脱いだら丸めた新聞紙を入れてみてください。
湿気を吸い取る事で雑菌の繁殖を抑え、臭いがつくのを予防します。
・丸めた新聞紙を詰める
・風通しのいい場所で日陰干しをしてから2~3日休ませる
少し面倒に感じてしまうかもしれませんが、これを行うだけで臭いは大分抑えられます。
ブーツの選び方にもポイントが♪
合皮やゴム素材は通気性が悪いのでどうしても蒸れやすくなります。
そのため、出来るだけ通気性のいい素材を選びましょう!
今は消臭効果のあるインソール(中敷き)も発売されているので、試してみるのもいいですね!
それから、自分の足のサイズに合った靴を選ぶのもポイント!
靴のサイズ??それって臭いと関係あるの??
サイズが大きいと靴の中で踏ん張ってしまって緊張で汗をかきやすくなるの。
デザイン的にサイズが大きいものもあるんだけど、ぶかぶかで歩きづらい程大きなサイズは避けてね!
なるほど~!関係ないように見えるけど、意外なところに原因が隠れているんだね!
足の臭いの原因と対策
ブーツをしっかりとお手入れし、正しい保管方法で保管して、ブーツの臭い対策もして…
実はこれだけでは完璧とは言えないんです。
まだ何かあるの?!まりちゃん教えて!!
実は足自体にも嫌な臭いの原因が隠れているの。
最後に、足の臭いの原因と対策についてもお話しします。
ブーツだけではなく足自体の臭い対策も必要
足の嫌な臭いを作り出す原因はブーツの臭いの原因と同様、雑菌の繁殖です。
また、足の皮脂汚れがちゃんと落せていなかったり足の爪に汚れが溜まっていたりするとそれらをエサとして菌が繁殖し、嫌な臭いが増加します。
いくら新品のブーツを履いていたとしても、足自体にも臭いの原因があるんですね。
足の臭いを無くすために普段から行っておきたい5点をご紹介します。
【1】足はボディソープではなく固形石鹸で洗う
一般的なボディソープには保湿成分が入っています。
この保湿成分が汗をかきやすくなる原因になってしまうので足を洗うのには固形石鹸がオススメです。
力を入れ過ぎると皮膚を傷めてしまうので、指と指の間、爪の中まで手を使い優しく重点的に洗ってください。
その後、石鹸が残らないようしっかりと洗い流し、清潔なタオルで水気を拭き取ります。
【2】臭いが気になる時は重曹を使う
臭いの原因、イソ吉草酸(いそきっそうさん)は酸性の物質なのでアルカリ性の重曹で中和させてあげます。
重曹を大さじ2~3杯入れたお湯で足湯をすれば、ただ洗うよりも臭いの軽減に効果的です。
【3】足が乾いてから靴下を履く
お出かけ前にお風呂に入る事もあるかと思いますが、髪の毛はしっかりと乾かしても足まで乾かす人は意外と少ないもの。
タオルで水分をとっても、しっとりとしていませんか?
足が湿った状態で履いてしまうと蒸れた状態と同じ事なので、指の間までしっかりと乾いてから靴下を履くようにしてください。
おすすめは5本指ソックス。一般的な靴下は指と指がくっついているので汗をかいても指の間が乾きにくい状態ですが、5本指ソックスは指の間の汗を吸収するので、比較的蒸れにくくなります。
【4】爪のお手入れをする
爪が伸びていると、隙間に汚れが溜まりやすくなり雑菌が繁殖する原因になります。
また、爪が伸びている男性は女性から見てあまり魅力的とは言えません。
しっかりとお手入れをして、臭い対策だけではなく女性からの好印象もゲットしちゃいましょう!
【5】足の消臭用スプレーやクリームを使用する
女性の間では比較的定番のアイテムですが、足に直接使用するスプレーやクリームが多く発売されています。
日頃のお手入れと併用して、取り入れてみるのも良いかも知れません。
また、水虫の可能性がある人は要注意です。
水虫そのものに嫌な臭いはありませんが、水虫によって荒れた皮膚に雑菌が入り込み強い臭いがする事があるんです。
足が蒸れている=水虫の繁殖しやすい状況なので、今水虫になっていなくても足の臭いが気になる方は常に清潔に保つようにして疑いがある場合は早めに皮膚科を受診しましょう!
ブーツを探す▲
清潔感は好印象を与えるし、「おしゃれは足元から」なんて言葉もあるように、いつもブーツがキレイだと大切に履いていて本当に洋服が好きな人なんだなぁって思うから不思議ですよね。
皆さんも今日からさっそくブーツをお手入れしてみましょう♪
【関連記事】