2024年02月06日
メンズカーディガンの種類 30代40代の選び方とおしゃれな着こなし・コーディネート例
人気のカーディガン一覧
メンズ・レディースともに人気のアイテム、カーディガン。
色や柄など種類が豊富で、季節によって素材も変わるので一年中活躍するカーディガンですが、
サイズ感や丈などシルエットにこだわって選んだ事はありますか?
どんなアイテムとも合わせやすく手軽にコーディネートに取り入れられるカーディガンはシルエットが全体のバランスを左右します。
そこで今回はカーディガンの魅力や種類・選び方とおすすめの着こなし・コーデ例をご紹介します。
カーディガンてさ、すごいいろいろあるよね。
そうね~女の子のカーディガンもたくさん種類あるよ。私もカーディガンは結構持ってるけど。
これだけ種類があると、何を選んだらいいか迷っちゃうよね。う~ん。
ともやくん、今日はいつになく真剣に悩んでいるようだけど、何かあったの?
ばちっとキメるテーラードジャケットもいいけど、もう少しゆるっとしたカーディガンもいいなあって。
うんうん、いいと思うわ。
テーラードジャケットが似合う人は、カーディガンも似合うって聞いたんだけど、それってホント?
確かに、形としては襟とか、ボタンの前合せの形とか似てるから、似合うと思うよ。でもその情報はどこから??
こないだ、合コンのカラオケでジャケットを脱いだ時に服の話題になって、カーディガンも似合いそうって女の子に言われまして。…ん?まりちゃん何か怒ってる?
はい、今日はカーディガンの授業ですよ!カーディガンはともやくんの言う通り、種類がたくさん。ポイントをおさえながら理解していきましょう!
カーディガンはジャケットほど固くなく
パーカーに比べカジュアル過ぎない万能アイテム
毛糸で編まれた前開き式のトップスをカーディガンと呼びます。
1853年~1856年の戦争で、英国のカーディガン伯爵が着用していた軍服の短いジャケットが名前の由来と言われていて怪我をした人が着やすいように、保温のため軍服の上から着ていたVネックのセーターを前開きにしてボタンで留められるようにしたのが始まりです。
今では男女ともに幅広い年代の人が着用しているカーディガンも、そんな歴史があったんですね♪
01・カーディガンはどんなアイテムとも合わせやすい基本アイテム
カーディガンは“ジャケットほど硬くなくパーカーほどカジュアルにならない”ので、キレイめのコーディネートに取り入れやすいです。一言にカーディガンと言っても、夏用の薄手や半端袖のカーディガン、秋冬用の厚手のカーディガンまで様々。
1年中使える便利さもカーディガンの魅力です。
カーディガンはデザインが豊富で、インナーにもアウターにも使えるアイテムなので複数枚持っていても良いですね。
カーディガンは着こなしに品の良さや知的な印象をプラスしてくれ、清潔感もあるので女の子からも好印象です。
「何かちょっと物足りない」という時にもアクセントとして使えるので男女ともに人気の定番アイテムです。
02・カーディガン選びのポイントは色・柄・襟・シルエットの4つ
先述の通り、カーディガンはデザインが豊富です。
そこで、押さえておくべきポイントは色・柄・襟・シルエットの4つ。
まずは定番の色から見ていきましょう。
カーディガンの色をおさえる
カーディガンの定番のカラーは
「グレー系」と「ブラック」のモノトーン
定番の色
グレー系
・グレー系は上品でお洒落な印象を与える。
・他の色と馴染みやすく、利用範囲の広い色
ブラックとホワイトの中間色のグレーは爽やかさとクールな印象を与えます。
日本では落ち着いた協調性のある色として、社会の中で好感を持たれやすく、
どんな色とも合わせやすいので持っているととても便利です。
ブラック
・ブラックは引き締まった印象を与える
・大人っぽい雰囲気を作る
・男らしさがにじみ出る
男らしい印象のブラック。収縮色で引き締まった色合いなので、男らしいだけでなく大人の雰囲気を作ってくれるという特徴があります。
また、ブラックは引き締まった印象を作るのでコーディネートをスタイリッシュにまとめてくれます。
モノトーンはコーディネートに使う他のアイテムの色を邪魔しにくいので比較的どんなコーディネートにも使いやすく、カーディガン=上品な印象なのでイメージにもぴったり。
モノトーンに近いほど洗練された上品な雰囲気になります。
その他の色
暖色系
【左】ワイン・ボルドー
コーディネートの挿し色となるワイン・ボルドー。
大人っぽさと上品さを与えます。
暗めの色合いなので特に秋冬など落ち着いた季節に合います。
【中】オフホワイト
まっさらで、清楚・清純なイメージのホワイト。
その中でもオフホワイトは落ち着いていて上品さを表してくれます。
真っ白ではなく、やや黄色系の自然な色味なので日本人の肌の色にも馴染みやすいと言われています。
【右】ベージュ
フランス語で「自然なままの羊毛」を意味するベージュ。
暖かく、親しみやすい印象を与えます。
膨張色なので、インナーやボトムに暗めの色を合わせてメリハリを付けましょう。
寒色系
ネイビー
清潔感、知的さ、クールな印象を併せ持っているネイビーは主役となるメインの色としても、
挿し色としても、秋冬だけでなく一年中使える色です。
落ち着いた大人のコーディネートに仕上がります。
これらは、羽織ることで色を主張できるので雰囲気をガラッと変えるのに最適ですよ♪
カーディガンの柄をおさえる
カーディガンの定番の柄は
「無地」と「ワンポイントデザイン」
定番の柄
無地
定番といえば「無地」です。
コーディネートの邪魔をしないので無地から柄のアイテムまで何とでも合わせやすく、
初めて購入するのであれば無地がオススメです♪
ワンポイントデザイン
「派手なのは苦手だけど周りの人と差を付けたい」、「無地はつまらない」という方にはワンポイントデザインがオススメです。
胸元にロゴが入っていたり、襟や袖にラインが入っていたりと上からアウターを羽織ると目立たないデザインから、ポケットが切り返しになっているものまでデザインは様々。
派手ではないのに地味にもならず、さりげないオシャレをアピールできます。
その他の柄
【左】アーガイル柄
アーガイルとは格子模様(チェック)の一種で、色違いの格子柄が連なっているのが特徴です。
元々はスコットランド・アーガイル地方の民族だったキャンベル家のタータンチェックがルーツとされています。
上品で知的な印象を与えるアーガイル柄はキレイめコーデにオススメです。
一見難しそうですが、オン・オフ問わず使える柄なので男女ともに人気です。
【中】ボーダー柄
ボーダーとは「縁」「周辺部」という意味で、ボーダー柄とは上着なら裾や袖口などに縁を強調するように平行にライン状や帯状の縁取りをした柄の事を言います。
夏のマリンスタイルでよく使われるように、ボーダー柄は爽やかな印象を与えます。
ピッチ(幅)の違いによって印象が変わるのも特徴で、ピッチが太いとよりカジュアルに、細いと上品になります。
【右】杢柄
読み方は「もくがら」。杢とは木目のように濃い色と薄い色が混ざり合った色の生地の事です。
濃い色の綿と薄い色の綿で作っているので、遠目には1色に見えますがよく見ると濃淡2色が混ざり合っているのが特徴です。
【杢糸】や、イタリア語で【Murine(ムリネ)】とも呼びます。
無地よりも上品な印象で、こなれ感を出す事ができます。派手な色も派手になりすぎず使えるので、いつもとちょっと印象を変えてみたい時にオススメですよ♪
カーディガンの襟をおさえる
カーディガンの定番の襟は「Vネック」
定番の襟
Vネック
襟型がアルファベットのVの字になっているVネックはノーカラー(襟なし)とも言います。
薄手の生地でインナーに使う場合が多いですね。
名前の由来になったカーディガン伯爵が考案したのもVネックカーディガンが最初だと言われています。
カーディガンの中では一番一般的で馴染みがある人も多いのでは?
その他の襟
【左】スタンドカラー
スタンドカラーとはその名の通り襟が立っているデザインの事で、別名「マオカラー」とも呼ばれています。
襟が立っているので小顔に見せる効果があり、また、スタイリッシュでクールな印象を作る事ができます。
ボタンは上から1~2個あけて少し胸元を見せるとラフでワイルドに着こなせます。
ボタンだけでなくシングルジップやダブルジップがあるのも特徴です。
【右】ショールカラー
ショールカラーとは「糸瓜(へちま)カラー」、「糸瓜衿(へちまえり)」とも呼ばれる襟の名前です。
後ろから返り止まりまで刻みがなく、ちょうどショール(肩掛け)を掛けた時のように肩から打ち合わせまでなだらかさ線が続いた襟型が特徴です。タキシードでよく見られる襟型ですね。
カチッとしたテーラードジャケットに比べ、こなれ感が増し周りにちょっと差をつける事ができます。首元にボリュームが出るので主にアウター向きです。
カーディガンのシルエットをおさえる
全体のバランスを左右する「シルエット」
タイトめ
体にフィットし体のラインをキレイにつくってくれるのが「タイトめ」のシルエットです。
着丈が若干長くてもフィットしているのでしっかりまとまります。
薄手のカーディガンに多く、インナーに使いやすいのが特徴です。
ゆったり
絞りが効いておらず、ゆったりとしたシルエットで、カジュアルな雰囲気を作ります。
厚手のカーディガンに多く、アウターに使いやすいのが特徴です。
半端袖
カーディガンは長袖が一般的ですが、半袖や5分袖、7分袖もあります。
長袖だと暑そう、もっと気軽に羽織りたい、という時に半端袖が活躍します。
中でも、夏は軽い羽織として、春・秋はアウターとしても使える7分袖がオススメ。
こなれ感のある、大人の雰囲気を出す事ができます。
ポイントをおさえたところで、「ゲージ」についても覚えておきましょう。
ゲージとは編み物で一定の大きさを編むための基準となる目と段の数のこと。
ゲージは数字で表記され、数字が大きくなればなるほど編み目が細かくなり、小さくなればなるほど編み目が粗くなります。
ざっくりと編まれた編み目が大きいものを「ローゲージ」、
密に編まれた編み目が細かいものを「ハイゲージ」と呼び、
一般的なハイゲージは12ゲージ以上のものを指します。
03・カーディガンの使い方次第でコーディネートの幅が広がる
ここまで、カーディガンの種類やシルエットについてご紹介しました。
では、実際にカーディガンを選ぶ時はどんなポイントを押さえたらいいのか、ここまでのおさらいも込めてご紹介します。
①色は「グレー系、ブラック」のモノトーンから取り入れる
カーディガンの定番色は「グレー系」と「ブラック」のモノトーンです。
他の色と相性が良く、コーディネートの邪魔もしないので一枚持っていると重宝します。
まずは定番色から取り入れてみましょう♪
②「無地」か「ワンポイントデザイン」を選ぶ
定番の柄は「無地」と「ワンポイントデザイン」です。
無地から柄のアイテムまで何とでも合わせやすいのでどんなコーディネートにも使えます。
ワンポイントデザインは「派手なのは苦手だけど周りの人と差を付けたい」、「無地はつまらない」という方にオススメ。
インナーとして使う時もアウターとして使う時も、無地かワンポイントデザインのどちらかを選べば失敗しません。
③首元は「Vネック」を選ぶ
Vネックはカーディガンの一番一般的な形です。
ノーカラー(襟なし)なのでカットソーや襟に特徴があるシャツの上からも羽織る事ができます。
薄手のものが多く、インナーにもアウターにも使いやすいので必然的に登場回数が多くなるはず。
④シルエットは「タイトめ」を選ぶ
ゆったりとしたシルエットはカジュアルな雰囲気を作り、アウターに使う事が多いので幅広く使える、という意味ではタイトめのシルエットがオススメです。
体にフィットし体のラインをキレイにつくってくれるのも嬉しいポイントですよね!
シルエットは印象を大きく左右する重要なポイントなので、だらしなく見えない事を心がけましょう。
ここまでご紹介した事を踏まえて、実際にコーディネート例を見てみましょう♪
雰囲気別でご紹介するので、お気に入りのコーディネートを見つけてくださいね。
大人の雰囲気で着こなす
グレーカーディガン×ブラックコート
シンプルなアイテムを組み合わせ、スタイリッシュなコーディネートに仕上げました。
カジュアルな印象のあるデニムも“大人の余裕”を感じる印象になりますね。
シルエットのキレイさが大人の雰囲気を作り出します。
グレーカーディガン×チノパン
カーディガン×シャツ×パンツのシンプルな組み合わせ。
薄めのグレーをメインで使う場合はパンツを暗めの色に、インパクトあるワインレッド・ボルドーをメインで使う場合はパンツを薄い色にしてバランスを取っています。
シルエットのキレイさ、各アイテムのシンプルさが大人ならではです。
カジュアルに着こなす
グレーカーディガン×アウター
アウターとインナーのシャツの間に中間色のグレーのカーディガンを挟み自然な色合わせに。
アウターを脱いだ時の姿も様になりますね。
少しゆったりとしたアウターがカジュアルさを演出しています。
カーディガン×ホワイトカットソー
ホワイトカットソーにカーディガンをさらっと羽織りました。
パンツのシルエットがキレイなのでカジュアルながらもだらしなくなりません。
ワンポイントデザインが効いていて“地味”を回避しています。
カットソー自体がカジュアルなアイテムなので、特性を生かすために他はシンプルにまとめています。
男らしい印象で着こなす
グレーカーディガン×デニム
全体的にダークトーンでまとめた男らしさ溢れるコーディネート。
少しゆとりのあるデニムでも、上半身がタイトめのシルエットなのでキレイにまとまっています。
スタンドカラーカーディガン×デニム
スタイリッシュでクールな印象を作るスタンドカラーのカーディガンとデニムを合わせました。
さらっと羽織っただけなのにおしゃれ、という雰囲気が出ていますね。
爽やかに着こなす
ネイビーカーディガン×パンツ
爽やかなイメージと言えばブルー系。
その中でもネイビーは知的さと清潔感を併せ持つのでメイン使いがオススメです。
定番の色ですが、襟のラインやアーガイル柄で周りと差を付けられます。
ショールカラーカーディガン×ベージュチノパン
優しい色合いのショールカラーカーディガンとチノパンを合わせました。
メリハリがつきにくいので、ベルトがちらっと見えるくらいの着丈にしスタイルアップを図りました。
カーディガンをただインナーやアウターとして着るだけではもったいないですよ♪
ここからはカーディガンの上手な使い方例をご紹介します。
カーディガン×チェックシャツ
チェックシャツの上からカーディガンを羽織り、柄の見える面積を調整しました。
柄物や色の面積を抑えることで、落ち着きのあるコーディネートを作ることができます。
ジャケット×カーディガン×シャツ
ジャケット×シャツの定番の組み合わせも、間にカーディガンを挟む事でまた違った印象に。
カーディガンが差し色となり、人目を引く事ができます。
カーディガンの着こなしポイントとして、1番下のボタンは留めないでおきましょう。
裾を開いて着る事で体のラインをよりキレイに、かつスタイリッシュに見せてくれます。
オススメはボタンの2個開け。バランスを見ながら、挑戦してみてくださいね♪
カーディガンはデザインが豊富なのでシャツやカットソーのアウターとして、ジャケットやコートのインナーとしてほぼ一年中使えるアイテムです。
Vネックとスタンドカラーはインナーにもアウターにも問題なく使えますがショールカラーは厚手のものが多く、襟にボリュームがあるので基本的にはアウター向きです。
インナーとしても使えますが、同じショールカラーやテーラードジャケットに合わせてしまうと襟の良さを消してしまうので要注意ですね。
ショールカラーカーディガンとデニムを合わせて、カジュアルなコーディネート。
さらっと羽織ったカーディガンが大人の雰囲気を醸し出していますね。
テーラードジャケットのインナーとして使ってしまうと窮屈で、襟元がごちゃごちゃした雰囲気に・・・
それぞれの良さを消してしまっています。
ネイビーのショールカラーカーディガンにベージュのチノパンを合わせて、知的な印象のコーディネート。
すっきりとしていて、スタイル良く見えますね。
上からアウターを羽織ってしまうと上半身がもこもこしてアンバランスな印象に。
せっかくのショールカラーの良さが消えてしまっています。
レイヤードスタイルもやりすぎると“ただ重ねているだけ”に見えてオシャレ度が半減します。
♪♪♪キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン♪♪♪
今日の授業はここまで!
ぷっふぁ~~~( ゚∀゚)
カーディガンはやっぱり勉強することがたくさんだった~
色・柄・襟・シルエットの4つのポイントはちゃんと覚えとこ!
カーディガンは色々な種類があるから、コーディネートの幅も一気に増えるアイテム。
でも着こなす時の注意点も忘れちゃいけませんね。
そうですね。これからカーディガンを取り入れていこうという人は、カーディガン選びのポイントをもう一度復習するとイイですね。
ごそごそごそ…
ともやくん、急に着替えだしてどうしたの?
先日ジャケットにシャツのこのスタイルで合コンに行ったから、カーディガンと着比べてみようかと。
ほうほう、こうなるわけか。なるほどなるほど。
今日はほんとに勉強熱心ね。何かあったのかしら??
これから合コンだから、このままいこうかな、と笑
復習が先!!!!
その他のアイテムもチェックする?【メンズファッションアイテム別講座】
その他のアイテムもチェックする?【Lesson4-9】格好良く見えるチェックシャツの正しいサイズ感