「このチームは最高だ!!」と思えるチームを作りたい
こんにちは。Bizfront by MENZ-STYLE店長ふくさんです。
先日初めて「シェケラート」というカクテルのようにシェーカーされたエスプレッソを飲みましたよ。
うまい!\(◎o◎)/!
今回は、
『今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則 『ジャイアントキリング』の流儀』 仲山進也 講談社
を読んで。
皆さんは、大人気サッカー漫画、『ジャイアントキリング』(通称ジャイキリ)を御存じでしょうか。
私は知りませんでした。すみません。。。。
サッカー漫画といえば、あれです。『蒼き伝説シュート』ですよ。
久保:「サッカーはチームプレーがすべてじゃない!ボールを持ったら観客すべてが自分を見ていると思え。自分だけを見ていると思ってプレーするんだ!そして、いけるところまでいけ!一歩でもボールをゴールに近づけろ!いいか!それがオレ達の、掛高のサッカーだ!」)
久保:「トシ サッカー好きか」
・・・久保さん!!!
と部活も仕事もこんな人がチームにいたり、いなけりゃどっかから引っ張ってくることが簡単にできたら世の中世話無いわけですが、まあ無理、というか、意外とだれも望んでないのかもしれません。
「今いるメンバーで」が欲しかった!!
この本を偶然見つけた時、ちょうど私自身チームを見ている時期でして、なんとかもう一つ、次のステージを見ていみたいと思っていた頃でした。
「今いるメンバーで大金星を挙げるチームの法則」
ジャケ買いにほかなりません笑
「カリスマ不在、エース不在でも、今いるメンバーの化学反応によって
強くてワクワクするチームへの変身が可能です。」
これです、欲しかったのは、まさにこれ。レジ直行です笑
どうやらこちらの本は、サッカー漫画、『GIANT KILLING(ジャイアントキリング)』をケーススタディに、チーム作りにおける、成功法則が書かれている本ということなんですね。
大金星(ジャイアントキリング)を起こすチームに必要な成長過程が書かれている!!
皆さんはチームマネジメント、といわれるとどんなイメージをお持ちでしょうか。
やはりデキるマネージャーといえば、
まずはメンバーの気持ちをぐっとつかむ情熱と、論理的明快なプレゼンテーション力、納得感と雰囲気を大事にしながら、戦略とそれぞれの役割を明確にして、的確に指示。結果が出た場合にはしっかり褒め、結果がでなければ叱咤激励。
メンバーを上手に管理しながら誰からも頼りにされる、完璧な存在・・・・
という概念は、この本でぶっ壊されました。ええ。
少なくとも「管理」では「チーム」にならない、ということは、わかってきました。だって人間だもの。
「グループ」と「チーム」の違いってなんでしょう?
ここでも、自分の中では素晴らしい発見となりました。
この本ではまず「グループ」と「チーム」をジグソーパズルで例えています。
ジグソーパズルをくみ上げるとき、ざっくり似たような箇所のものをまとめて仮置きし?
そこからピースの凸凹をガチャガチャ合わせながら組み上げる?
?グループの状態
?チームの状態
みなさん、どのようなイメージをお持ちになりましたでしょうか?
他に、グループとチームという言葉はどのように使うことが多いか?いくつか例が上がっていました。P43
グループ会社とはいうけど、チーム会社とは言わない
チームワークがいいとはいうけど、グループワークがいいとは言わない
仲良しグループとは言うけど、仲良しチームとは言わない
一体感があるのはどっちのイメージ??
など。
この本では「グループ」が成長して「チーム」になるにはそれぞれに必要な「ステージ」があり、
その波を越えていくためのポイントが順を追いながら、漫画ジャイアントキリングを差し込みながら書かれています。
この本によると、今まで私が思ってきた考え方ややり方は、どうやら最高でも「イケてるグループ」止まり。
想像の上を行く結果(ジャイアントキリング)を出すような「チーム」にはなれない考え方だったんですね。
―その成長の段階とは???
?フォーミング(形成期)
?ストーミング(混乱期)
?ノーミング(規範期)
?トランスフォーミング(変体期)
図で出せないのが残念ですが、
フォーミングで滑り出して、ストーミングで大混乱。でも混乱を乗り越えてノーミングで成長、その成長が折り重なりトランスフォーミングで確変!いや変革!!ジャイアントキリング!大金星!やっほう!!
こんな流れです。
ではそれぞれ簡単に。(簡単じゃないけど)
?フォーミング(形成期)
メンバーが集められたり、新しく人が入ってきた状態のことです。
この時のメンバーの心理状態は、
お互いのことがよくわからず牽制し合う。形式的なリーダーや、声の大きな人、古株などが中心となる。メンバーは指示待ち。様子見。
この、チームが立ち上がった時に結果を出すためにすべきことは??
指導力、分析力のあるリーダーが、ゴールまでの道、方法論を教え、役割分担を決めて指示。
指示された側も責任をもってその通りに動く。
やったことに対する成果報酬。
計画と進捗管理、デキていれば誉め、士気を高める
ということをやると、立派な「グループ」が出来上がって、そこそこ結果を出して万々歳!!!
おや??
そうなんです、私も思っていた、このようなリーダーとやり方では、この初期段階においてはソッコーである程度は成果は残せるようですが、逆に言うと、そこ止まり。次のストーミング(混乱期)には進めないようです。
なんといっても、混乱とか起こさせないように「管理」するのですから。
このように、初期段階に管理を徹底したり、規律や事例、計画を重視したり、はっきりとした役割分担をしたり、
、、優秀な人が仕切っちゃう、
もしくは反対に、仕切り屋に飲まれたり、空気を読んで遠慮したり自己主張しない、など。
こういう体質を「フォーミング体質」というようです。
場をしっかり収めようとする、集団の力学というか。日本人の多くがこのパターンのフォーミング体質とのことです。
メンバー召集の初期段階でこんな感じ、ありませんか?私みたいに古株だと、「自分が面倒見なくちゃ!」とか「この雰囲気、まずいな、なんとかうまくいかせるためには。。。」なんて考えて、仕切り始めたり。「前例からいうと・・・」とか「そもそも前提は・・・」とか。
逆になんかよくしゃべるまとめ上手なひとに任せちゃったり。どうぞどうぞ、みたいな。
ダメなんですって。これ。
高く飛ぶためには、一度身をかがめて踏ん張って力を溜めてからじゃないと、大きくジャンプできないように、最初から綺麗にやっちゃうと、混乱期(ストーミング)に行けないんです。
フォーミング体質。自分自身、良かれと思ってやっていたことですから、ちょっと見直す必要を感じます。
このフォーミングから抜け出していく方法。それは「コミュニケーション量を増やすこと」だそうです。
そうですよね、お決まりの人だけがしゃべって決めていくんじゃなくて、その人にはちょっと抑えてもらって、全員が自分の意見を出せるように、まずはお互いを知る。そのためにはコミュニケーションの量を増やしていかないとですね。
だんだん打ち解けれ来れば意見も言えるし、逆に意見が食い違って対立もするし、ほら、混乱期。次の段階へ進むことが出来るんです。
効率を考えて、コミュニケーションもできるだけ省く。メールで済ます。そんなこと、なっちゃってませんか??
では次のステージはストーミング・・・
と、ここまで書いておいてなんなのですが、
これ以降は実際に本を読んでいただけるとよいかな、と。本の内容はすごく濃くて発見がいっぱいです。
そのなかでもこのチーム形成の序盤、私の受けた衝撃はかなりのものでした。
「序盤からやっちゃってたわけね。」
そこだけ伝われば、あとはこの本を読んでいただきたいな、と。
大切なことでもう一度。
「自分としては良かれと思って頑張ってたけど、要は序盤からやっちゃってたわけね。」
続くストーミングはかなり刺激的です。険悪なムード、チーム解散の危機の可能性もあります。
その中で、そうならない方法、チームワークを形成する7つの力などが紹介されています。
今すぐにでも欲しい力です。ちなみに私はこんな7つの力も欲しいです。
鉄腕アトム7つの力
http://tezukaosamu.net/special/atom/
特に7番目。
最後に、「バトンタッチゾーン」のお話だけご紹介
400mリレーって、日本代表強いですよね。小学生くらいのころ、言われませんでしたか?バトンタッチが大事だって。
あれ、仕事とホント似ています。それぞれがキッカリ100mずつ走るだけだったら、絶対うまくいかないのは、想像に難くありません。
以下、100mは最速で走る4人とその思い。
第一走者、ヨーイドン!!第一走者の分担の100mまであと10m、5m、0m!(俺の担当分はやり切ったから、あとは頼むね!ハイ、バトン。あ、なんか席外してるし、メモメモ!!書置き!!じゃあね~)
第二走者(あ、せめて直接手にバトン置くとかしてほしいですけど。机の上に置かれても困るんですけど。というか、帰っちゃったんですね。まあ、僕も自分の仕事はキッチリやりますよ。仕事ですから。しっかりやる分、次の人もガンバッテよね。はい、バトン。ここに置いとくから。メール送信!っと。)
第三走者(もう最悪ですよ、サイアク。みんな自分勝手。金曜の夜ですよ、今。下流のことなんて考えてない。丸投げ。だから俺も丸投げ。メール送信!)
第四走者(丸投げキター!!もーうまくいくわけがない!つまり俺のせいじゃない!皆上が悪いの!上流が!上司が!監督が!)
「仕事」ってなんだろう、って考えたとき、私はこのバトンゾーンこそ「仕事」なんじゃないかと。少なくとも、人がやる仕事なんじゃないかと。
どれだけ広く、ちょうど良くバトンタッチゾーンを作れるか。まずは私のバトンタッチゾーンは何なのか考えるところからはじめましょ。
『今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則 『ジャイアントキリング』の流儀』 仲山進也 講談社
本日のコーディネート
丈短めな七分袖ストライプシャツをホワイトパンツに合わせたオシャレなカジュアルコーディネート。「可愛いカフェ店員に声をかけちゃおうかな」という自分の中のジャイアントキリングを起こせそうなコーデです。