モテ続けるにはストーリーが必要です。お店にも、会社にも、そう、あなたにも。
こんにちは。Bizfront by MENZ-STYLE店長ふくさんです。
iPhone6sが発売される1か月前に、iPhone6を買いました。今度は10年くらい使いたいです。ちなみに前の機種はiPhone4。
今回は、
『価格、品質、広告で勝負していたら、お金がいくらあっても足りませんよ』川上徹也 クロスメディアパブリッシング
を読んで。
ストーリーの力で、会社・商品・個人を売れ続けるブランドにするクリエイティブディレクター、川上徹也さんの本第2弾。第1弾は『仕事はストーリーで動かそう』
「カネがいくらあっても足らねえええええええ!!!!!!」ということで手に取った本w
でも安心してください。
こちらの本は、「商品」「サービス」「会社」そして「あなた」に今必要な差別化戦略を教えてくれる、というコンサルティング系のビジネス本ですよ。
会社や商品で言ったら要は「売れ続ける」ために。
そして、この手の本の私の読み方は、そうですね、ご存知の通り、
「会社」や「商品」を「自分」に、
「お客様」を「大切な人や異性(私は主に女性)」に、
「売れ続ける」を「モテ続ける」に、
読み替えて読む読み方がおススメです。
より心にグサッと。より深層心理にビシビシと。
恋愛のような人間関係に置き換えると、ビジネス書籍の理解度や親近感がぐっと深まりますよw
今回でいうと、
「価格」「品質」「広告」
ということですから、さしずめ
(女性のモテ続けるために)
「年収」「学歴」「顔」で勝負していたら、お金がいくらあっても足りませんよ
という感じでしょうか!
本を読むまで「年収」「学歴」「顔」で勝負しようとしてた人
確かに、いくらお金があっても足りなそうです。時間も足らなそうです。。。というか、そもそも勝負できそうにないですが。
これが現実というものです。
冗談ぽく聞こえるかもしれませんが、商売の世界でも、きっとこれは同じことですね。
当社のような中小企業は、こんなところで勝負していたら資金力のある大手には勝てません。
その解決の方法の一つ、そのヒントを川上さんは教えてくださいました。
ありがとうございますm(__)m
お金をかけずに知恵をかけよう
世の中は不景気だと言います。
いやいや、そんなことはありません。
空前の不景気で消費が冷え込んでいると言われている現在においても、しっかり売れ続けている商品、しっかり成長している会社、しっかり繁盛し続けているお店はたくさんあります。それらは、低価格とは限りません。
「それら」には、価格、品質、広告以外に、必ずと言っていいほど存在する要素がある、と川上さんは言っています。
それは「ストーリー(物語性)」です。
あなたの商品、会社、お店に「ストーリー」があり、それをうまく発信していくことができれば、人々の記憶に残ることができます。記憶に残ったものは、口コミで伝えやすくなります。結果として、商品はしっかり売れ続け、お店はしっかり繁盛し続けます。たとえ、価格、品質、広告で他を圧倒していなくても、です。
つまり、個人としても「ストーリー」をうまく発信していけば、女性の記憶にも残り、
圧倒的にイケメンでなくても、モテる、ということですねw
各章の理論編、実例編、実践編で理論的にも、具体的な幅の広い事例でも詳細な説明がありました。
みなさんの気になる業界、業種もきっとあると思いますし、理論化されているので、他業界、業種にも置き換えられるはずです。もちろん、「個人」にも。
本書の目次
第1幕 なぜ、価格、品質、広告で勝負してはいけないの?<理論編>
第2幕 こんなストーリーが価値を生む<実例編>
第3幕 心が動けば、商品・サービスは売れ続ける<実践編>
第1幕は理論編です。
まず川上さんは、ざくっと心に刺さる現実的な問題提起をしてくださっています。
満足しただけではお客さんはリピーターになってくれません。
これはつまり、こういうことです。
みなさんも今まで満足のいくレストラン、カフェ、ラーメン屋はいくつもあったはずです。しかしそのお店を再び利用する確率は、どれくらいあるでしょうか。1回きりで終わったお店が、どれくらいあったでしょうか。
本当のニーズなんて、もうないのかもしれません。
いま、喉から手が出るほど、四六時中、何が何でも欲しくて頭がいっぱいの商品をあげることはできますでしょうか??
冒頭にも書きましたが、私は先日iPhone6を買いました。それまで利用していたiPhone4が、ついに壊れてしまったためです。iPhone6sが発売される1ヶ月前に。
既に発売されることがわかっていましたが、iPhone6sすら、買い換えようとは思いません。物欲薄い自分としては「あればいい」くらいで「なくても不便ない」という状態です。
世の中、結構満たされています。
「厳選された素材」・「こだわりの製法」では、何も言っていないのと同じですね。
その他にも「真心を込めたおもてなし」「他にはないくつろぎの空間」など、具体性に欠いた抽象的な形容詞で表される表現には頭にイメージすら浮かびませんし、印象にも残りません。
せめて
東大卒身長180センチの福士蒼汰似のイケメンが壁ドン、袖クル、顎クイをしてくれる秘密のおもてなし空間
くらいじゃないと心惹かれないのではないでしょうか。
ありきたありの広告ではもう見向きもされなくなりました。
昨日テレビやネットで見た広告やテレビコマーシャルの、どれくらいを今思い出すことが出来るでしょうか。
私はちょっと思い出すのに一苦労です。
最近、桃太郎がストーリー仕立てで表現されるCMが何社か見受けられますが。。続きが気になるように作られていたり。。。でもテレビCMで「続き」を作る時点でお金がないとできませんねw
こんな状況を打破するのが「ストーリー」です。
ストーリーには純粋に人を惹きつける力があるようです。
人の心にグサッと突き刺さるハリウッド式黄金律
?何かが欠落しているまたは欠落させられた主人公が
?何としてもやり遂げようとする遠く険しい目標やゴールに向かって
?数多くの葛藤、障害、敵対するものを乗り越えていく
この3つは、人類共通の感動のツボ
とも言えます。
たとえば「桃太郎」も、ハリウッドでやったら恐らくこの黄金律的な展開になるでしょうね。というか、既にペプシのCM然り笑
アイアンマンも、インデペンデンスデイも、ドラえもんの映画だってこの黄金律です。
人を惹きつけるには、コツがあったんですね。
ストーリーのある「リンゴ」の例
ストーリーが「ない」リンゴの例というのは、たとえばスーパーに陳列されている、3個入り500円位でただ並んでいるリンゴのようなことですね。
一方で、ストーリーの「ある」リンゴというのはこんな感じです。
今年は台風の影響で多くのリンゴが落ちて商品にならなくなってしまいました。
風速50mの暴風に大多数は落ちてしまいましたが、その中で耐えて落ちなかったリンゴがこちらのリンゴです。
例えばこんな解説がついていたら、ちょっと気になります。
その年は、台風の影響で、多くのリンゴ農家さんが大変な苦労をされました。売り物にならないリンゴを見つめながら、いくらか残ったリンゴを何とかお客様にお届けしたいと考えたそうです。
暴風の中で落ちなかったリンゴ。考え抜いた結果これを「落ちないリンゴ」として、受験生向けの縁起物として神社で売ってもらったところ、
通常よりはかなり高い値段にもかかわらず、飛ぶように売れたそうです。
台風という困難を、機転を利かせて乗り越えていった農家の方々の努力がまさにハリウッド式黄金律です。
第3幕は実践編 自分のストーリーを発見してみよう
この章ではストーリーの「見つけ方」を具体的に解説してくれています。
解説に沿って、自分のストーリーをみつけてみましょう。
願望を書き出す。
まずは「あなたの会社やお店では実現させたい願望をとことん書き出しましょう。
続いて「あなたの会社やお店でぜったいやりたくないことを書き出してみましょう。
まず、「実現したいことリスト」を書き出してみるのだそうです。
このような「実現したいことリスト」の中には、欲の塊のようなものがあってもいいそうです。
ですが、書き出したリストの中に願望を実現させたくても「やりたくない手段」などが入っていると、心がついていかなくて、失敗する確率が高まるのだそうです。
だからここでは「やりたくないこと」もしっかり書き出すとよいとのことです。
志を作る。
あなたの会社やお店の「強み」に「社会的意義」という要素を組み合わせて擦り合わせてください。
「社会的意義」とは「社会に役立つこと」「社会をよくすること」のような意味です。
式にすると次のようになるようです。
「強み」×「社会的意義」=「自分の欲望やエゴ」
自分の欲望以外に何か社会に役立つことはないか考えます。
「強み」×「社会的意義」=「自分の欲望やエゴ」+「何か社会に役立つ」
そして、「自分の欲望やエゴ」は、そっと心にしまっておくとのことですw
すると
「強み」×「社会的意義」=「何か社会に役立つ」
これで「志」、完成!!
作る過程でちゃんと「自分の欲望やエゴ」を通すことが、きれいごとだけではない、リアリティーのある「志」を生むコツなんだそうです。
これを文章にして、長いものだったら短いスローガンにします。
志・スローガンをチェックする。
他の人からみて、目立っていると思いますか?
どこかで見たようなものではないですか?
手垢にまみれた言葉が使われていませんか?
他人から共感を得ることができると思いますか?
思えなかったらやり直しだそうですw
志にチャレンジする姿が感動を呼ぶのです。
「志」ができたら、あとはそれに向かって行動していくだけです。
従業員たちとは「志」についてよく話し合いましょう。彼らや彼女らが完全に同意してくれないと、うまくいかない可能性が高いでしょう。
ストーリーを見つけるための10のヒント
最後に「ストーリーを見つけるための10のヒント」が書かれています。
せっかくなので、私もこのヒントを私の運営しているビジネスカジュアルのお店Bizfrontに置き換えて考えてみたいと思います。
皆さんもご自分の事業や仕事、またはプライベートなどに置き換えて考えてくださいね。
?マイナスをプラスに変えよう
普通に考えるとマイナスに思われるような部分にこそ、売れ続けるためのストーリーが潜んでいます。
自分たちにとってはマイナスだとしか思っていなかった事が、他から見たらとても価値のあるものだという事は多々あります。マイナスをプラスに。弱点や欠点を武器にしてみましょう。
?裏側 バックステージを見せる。
普段見られない部分を見る事ができるというのは、ドキドキするし何となく優越感もくすぐられます。裏側を見せることで、ファンを増やすという効果も考えられます。
?体験を売ろう
それ自体が利益を生まなくても、体験した人がファンになってくれる確率は高いと思いますし、そこにストーリーが生まれます。
?時間帯を変えてみよう
?お客さんに教えよう&コミュニティをつくろう
?その場で比較して、試してもらおう
?エンターテインメントを売ろう
?あえて売らない、という手もある
?手紙やニュースレターを送ろう
私が運営しておりますショップ、ビジネスカジュアル専門店Bizfrontの場合
「マイナスをプラスに変えよう」の場合、マイナス・弱みはそうですね、あまり言いたくはないのですが、
マイナス部分で言えば、私はもともと根っからのファッション業界ではなく、システム業界出身で、専門の学校に通ったりするような根っからのファッションのプロフェッショナルではない、というところでしょうか。
しかしながら、逆にプラス・強みといえば、システム業界に長かったこともあり、実際に職場に服を着て頂くシーンやそこで服に関する困りごとを長く体験してきたことでしょうか。
自分が着たらどうか、これをオフィスに着ていったらどうか、着ていくまではどうか、そんなことを実体験をもとに考えられる、現場を知っているという強みに変えていくつもりです。
皆様は、どんな弱みをどんな強みに変えていきますか??
いかがでしたでしょうか?
ストーリーがあると、「年収」「学歴」「顔」「価格」「品質」「広告」がなくてもうまくいきそうな気がしてきました。
「さっそく、合コンで使っていきたいと思います!」
応援、よろしくお願いします・・・
『価格、品質、広告で勝負していたら、お金がいくらあっても足りませんよ』川上徹也 クロスメディアパブリッシング
本日のコーディネート
いつものジャケットスタイルのインナーに、グレンチェックのニットソーを着こんでチラリ見せ。安心してください。お金をかけなくてもオシャレでモテる、小技の効いたコーディネートですよ。