リーダーシップにはちょっとしたコツが存在します。
こんにちは。Bizfront by MENZ-STYLE店長ふくさんです。
隣の席の同僚に、人生の何度目かのモテ期が来たとです。
今回は、
『99%の人がしていない、たった1%のリーダーのコツ』河野英太郎 ディスカヴァー・トゥエンティワン
を読んで。
リーダーシップに関する本は私もいままでにいくつか読んでおりますが、
こちらの本は章ごとに体系立てて書いてあり、小気味よい感じで読み進められるコツ集でした。
その数なんと82!
これが多いか少ないかは皆様それぞれのご感想にお任せすることにします。
ちなみに相撲の決まり手は82手だそうです。
http://www.sumo.or.jp/sekitorikun/kimarite/index
日本相撲協会HP ハッキヨイ!せきトリくん「教えて八十二手」基本技 より
こちらの本の 章立てはこんな感じです。
メンバー選びのコツ
仕事の依頼のコツ
メンバー評価のコツ
トラブル対処のコツ
チームを前進させるコツ
モチベーションを高めるコツ
人を育てるコツ
自分を整えるコツ
中でも私は
仕事の依頼のコツ
チームを前進させるコツ
この2つの章について、ピン!ときたポイントをご紹介できればと思います。
リーダーと言っても「メンバー選び」は出来ない場合も多いかと思いましたので、敢えて飛ばしてみました笑
リーダーとマネージャーの違いはご存知ですか?
リーダー:変化を見極め、組織の向うべきビジョンを掲げ、関係者を動機付け、ビジョンに向かわせる人
マネージャー:きめられた目標に向けて組織を管理し、目標を達成させる人
リーダーとマネージャーの違いについては、私もなんとなくこのように思っていましたが、言葉にされると確かにこんな感じですね。
この意味の「マネージャー」には面倒くささを感じてしまいますし、「人を管理」という部分がやはりどうも「性悪説」的で、
管理しなければ人は動かない
といった印象があります。
「リーダー」は逆にとても前向きなイメージと言いますが、
情熱的に夢を語るような感じといいますか、
精神論になってしまいそうな感じもあります。
やっぱりこちらも難しそうな感じです。
リーダーになるには「コツ」がある
河野さん、助かりました(汗 コツがあるようです。
ただ著者の河野さんが言うには、コツを身につけるために二つだけ必要なことがあるようです。
「(コツを)実践する素直で愚直な姿勢」
「それを継続する気持ち」
なるほど!それなら任せてください。愚直な姿勢と継続の気持ちなら、小学生のころの「歯磨きカード」や「ラジオ体操カード」や「縄跳びカード」
などで担任の先生からお墨付きです。
継続は力なりです。
素人ほどいきなり特別な練習に飛びつこうとしがちですが、そうではなくて、まずは愚直に基本を繰り返し、
「フォーム」や「型」を完全に身につけていただきたいと思います。
こちらもまさにその通りです。
本番は稽古したことしかできねえからな!
と「ハッキヨイ!せきトリくん」
http://www.sumo.or.jp/sekitorikun/comic/index
でもそう語られています。(第154話より)
では内容です。
仕事の依頼のコツ
仕事の依頼・・・チームで仕事をする場合の、仕事の分担がなされるシーンです。
「仕事の依頼」は仕事においてはかなり基本的なシチュエーションかと思います。
まず著者の河野さんは「依頼」という言葉を使っています。「指示」や「命令」ではないんですね。
ここに仕事の分担時のリーダーの意思のようなものを感じます。
仕事を依頼するときには、3つのことを添えるといいようです。
ビジョンを添える
いわゆる「レンガ積み」のエピソードにあるような、仕事の目的を伝えるというところですね。
私も社会人1年目の時に教わりました。
レンガを積むような単純作業だろうと、
ただレンガを積むことだけを考えながらの作業とするのか、
レンガで壁を作るための作業とするのか、
レンガで人の心を救う教会を作るための作業とするのか
によって、作業者の意欲だけでなく、作業中の問題対処における行動や成果物の出来にいたるまで、 大きく結果が変わってくるだろう、というお話です。
ビジョン・目的を伝えること(相手に意識もらうこと)で成果は変わってくるようです。
メリットを添える
これは、正直に言うと、社会人も数年たってからようやく理解したことでもあります。
その人にとって、その仕事をするメリットを伝えるということですね。
まあ、私も新人当時はだいたい素直に上からの仕事をこなしているだけでしたから(今はどうかw)、
逆に誰かに仕事を依頼するときも、「その人のメリット」なんて考えたことはありませんでした。
仕事を依頼するのもされるのも、チームの成果や会社の目標を達成するための分担であって、
それが自分に回ってくるのは特に意味のないこと、くらいに考えていたようです。
なので、仕事を頼まれるときに、上司が私のキャリアや夢、成長を考えたうえでそれを伝え、仕事を依頼してくれたときはとてもうれしいものでした。
「ただ単に使われている」という感じがしないというか、自分のためにも頑張ろうという気になります。
ですので、自分が誰かに仕事を依頼するときには、出来る限りこれを考え、忘れずに伝えるようにしたいと思います。今度こそは。
感情を添える
これも、薄々は感じてはいましたが、「コツ」としては頭に入っていませんでした。
この人に依頼されると、どうも乗せられるというか笑、NOと言えないというか。
「こうこう、こういう理由で○○さんに頼みたい。」
普通は理詰めで仕事を頼むものでしょうが、
その人に「情熱」があったり「志」が伝わったり、日頃から「恩」を受けていたりするとやはりNOとは言えないのも人の常。
しかし一方で、「理」がなく「情」だけに訴えるだけだとただの「感情的な人」に見られて相手にされなくなってしまうので注意とのことです。
「理」と「情」の両方が必要なんですね。
そのためには日ごろからの仕事に対する姿勢や、チームメンバーに対する心配りが必要なようですね。
依頼するときに箸の上げ下ろしまで口出ししない
まったくの初めての仕事でもない限り、作業のすべてを事細かに決められてしまうのは、正直窮屈さを感じてしまいます。
仕事を依頼する人にとって、事細かに指示することは、一定レベルの仕事の質を確保するためであり、
そこに不安を感じていると、事細かに言ってしまうんでしょうが。。。
この場合、どう作業を進めるか?を考えてもらって相談して確認する(チェックポイントを作る)ようにするといいようです。
あくまでも主体は作業を受けたメンバー自身にあることを明確に理解してもらう
ことが大切なようです。
仕事を依頼するときは、ビジョン、メリット、感情を添えて、細かに口をださない。
仕事の依頼のポイント、いかがだったでしょうか。
日常でよくあることだと思いますので、リーダーの方には仕事の基本として押さえておきたいですね。
ちなみに相撲に話を戻しますと、相撲の基本技は7つあります。
合わせて覚えておきたいですね!
http://www.sumo.or.jp/sekitorikun/kimarite/detail?type=kihon&no=3
チームを前進させるコツ
続いて、チームを前進させるコツです。
この章にはチームを前進させるための具体的な行動が書いてあります。
その中でも一番最初に述べられているコツと、
最近私の中でもホットなコツを2つご紹介します。
では一番最初に大切なコツはなんでしょうか。
とにかく決める
リーダーの仕事は何かと深堀りしていくと、「決める」こととそれを「伝える」ことの2つに集約されると河野さんは言っています。
前に進むには
「決める」という行動が不可欠です。
ただ、「決めること」がリーダーの仕事と思っていないリーダーも多いと河野さんは言っています。
何も決めずに迷っているうちに間に合わずタイムアウト。何も決めないことが一番の失策なんですね。
キーワードを浸透させる
河野さんのご経験でも
社員の意識が高く、団結していて雰囲気も明るく業績も良い会社はこのような共通点があったようです。
社員から中堅、若手社員まで、会う人、会う人がみな、ことあるごとに
「社長の言葉でいう○○」「これが社長が目指すところの□□」
というかたちで、
会社のリーダーである社長の言葉をひき、同じ言葉を使っていた
○○、□□といったキーワードが、いたるところに浸透している状態ですね。
みんなが同じ言葉を使い、意味を理解し、行動している、ということです。
これは私の経験ですが、いろいろなプロジェクトやチームにおいても
なかなか言葉の統一ができなかったり、その浸透が遅いような組織は、 やはりコミュニケーションがちぐはぐだったりして、居心地がよくない印象です。
結果も、途中でとん挫したり、うやむやになったりすることが多かったかと思います。
皆さんはそのようなご経験はございますでしょうか?
一方で目標を標語のようにしたり、シンプルなキーワードに落とし込んだりされているチームは、結束力のようなものすら感じます。
なので、意外にも「キーワード」、言葉の力は侮れません。
弊社も、ちょっと前には会社組織の目指す姿を語るときには
仲間・笑顔・感謝
という言葉を社員全員が使っていましたし、
ラグビーで言えば
One for All , All for One
のようなものでしょうか。
言葉の力、結構大きいのかなと思います。
「私たち」と言う
チームの一体感を作り出すとき、キーワードのような共通言語意外にも、言葉の使い方のコツがあります。
それは
「私たち」や「僕ら」など、複数形の人称代名詞を使う
ということです。
「それは私の役目です」
↓
「それは私たちの役目です」
「僕が考えたアイディアです。」
↓
「僕らが考えたアイディアです。」
一人称の「私」「僕」に対して二人称の「私たち」「僕ら」とするだけでも、なんだかとてもチームワークの良さを感じます。
さらにいえば、本来「あなた」とか「君」といった二人称を使うべきときに、この「私たち」「僕たち」を使えると、効果は高まります。
これはたとえば「それはあなたの仕事ですよね」
と言ってしまうようなときに、
「それは私たちの仕事ですよね」
というということです。
これはもう、言葉の使い方、スキルのような表面的なことではなくて、
「仕事」に対するリーダー(自分)の考え方を考えさせられてしまいます。
これはあなたの仕事だ(それはあなたの仕事であって自分の仕事じゃない)
こう思っているうちは、決して使えない言葉づかいではないでしょうか。
チームの仕事のすべてを自分事と考えるリーダー、自分たち事と考えられるチーム
心からこの言葉使いができるように、まずは表面上だけでも使い方を変え、
ゆっくりでも心、考え方もしっかり言葉についてくるようにしたいなと思いました。
このような言葉の使い方を真に心からできているリーダーは、
普通の言葉づかいをしているリーダーに比べても、一枚も二枚も上手(うわて)だな、と感じます。
ところで上手(うわて)といえば相撲でも上手を取れると取り組みを有利に進めることができるようです。
http://www.sumo.or.jp/sekitorikun/kimarite/detail?type=word&no=2
その他にも
モチベーションを高めるコツ
自分を整えるコツ
など、かなり勉強になる部分がありましたが、
紙面の都合上、今回は割愛いたしますm(__)m
リーダーだからこそ、自分を常に整えている必要があるんですよね。
いつも上機嫌に、ため息をつかず、気負いすぎず、他人を頼り、孤独も受け入れる。
影響力を自覚し、誹謗中傷はしない。
それはまるで『横綱』の風格・・・・。
http://www.sumo.or.jp/sekitorikun/comic/index
「ハッキヨイ!せきトリくん」(第66話参照)
リーダーのコツ82手、是非ご一読ください。
見合って見合って~ハッケヨイ
(`Д) (゜Д゜)ф (Д´)
『99%の人がしていない、たった1%のリーダーのコツ』河野英太郎 ディスカヴァー・トゥエンティワン
本日のコーディネート
全身をネイビー、サックスで包み、アクセントに明るいブラウン系の小物を散りばめた清潔感と正統派を感じさせるビジカジコーデです。
それはまるで82手のコツを身につけたリーダーの風格。