仕事で数字、使っていますか?
こんにちは。Bizfront店長ふくさんです。
机の上で栽培されている観葉植物「パキラ」は今日も元気です。もちろん、私も元気です。
今回は、
『数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』 深沢真太郎 日本実業出版社
を読んで。
仕事で数字を使うとはどういうことなのか??
私も数字をつかっていたつもりでいましたが、改めてどのように使うべきなのか勉強になりました。
この本は大学で数学科専攻、コンサルティング会社出身の智香がアパレル会社ブライトストーンにヘッドハンティングされ、
文系出身で経験と直感だけで仕事をする営業部のリーダー木村とともに業務改革を進めていく
といった、物語仕立てのビジネス書です。ストーリー仕立ての本は内容がつめこみすぎてなくて詰め込みすぎてなくて読みやすいです^_^
当社図書棚にも、結構ビジネス小説は多いですね。
数字をつかって会話ができるか??
第一章から智香は木村の全ての会話に数字を入れることを強制します。普段の会話にしろ会議にしろ、合コンの約束にしろ何にしろ、会話に数字があるとないとでは、その実感や現実味に雲泥の差がありますよね?でもこれがなかなか難しい。
また、データは前提条件をそろえて使うなど、基本的なデータの使い方をレクチャーしてくれます。
今日と去年の今日を比較しても、天気だったり時間帯だったり、世の中の動きだったり、大きく異なった一日であれば、比較になりませんよね。
こういうの、私もよくやっちゃいます。
去年より、良かったとか、悪かったとか、データの一覧だけ見てその前提条件を揃えることなしに笑
その前年比に意味は・・・ないっス。笑
平均ってちゃんと使えてますか??
これも良くやっちゃうパターンですね。 たとえば売上を人数で割って客単価を出すパターン。
A店の客単価は2万円、B店は1万円。だからB店の客単価をあげる施策を考えろ!!とか。
既にお分かりの方はすごいなあとおもうのですが、標準偏差という考え方が実は必要なんですよね。
つまり、A店の売上の中身は、客単価5,000円の人と、3万円以上の人が両極端で多くいて・・・となると、結構施策って変わってきちゃいますよね。平均からどれだけばらけているか、という情報が必要です。
しかも標準偏差ってExcelで結構簡単にわかっちゃうんですね。元データだけ頑張って集められたら( ̄▽ ̄)
このほかにも、
予測と予想の違いをわかりやすく説明してくれたり、因果関係と相関関係の違いなども教えてくれました。
分析ツールを導入すれば、何か変わるのか??
高価な分析ツールを導入しても、それを使う社員がちゃんと使えないのでは意味がない。まさにその通りで、イチローが使っているバットを素人が使っても打率はあがらない、という例えをしていましたw
道具の使い方と、それを使える人でなければ、成果は出にくいんですね。ドラえもんの道具でも、使う人がのび太くんでは失敗するってやつですね。のび太君ごめんなさい。一緒に頑張りましょう。僕はむしろ君の生き方は好きです。
その他にも、数字は実数と割合で見る、売上より利益をみる、裏を返して考えてみると?など、
言われればそんなこと!なんだけど、実際に自分も含めてできているのかどうかと言われれば自信を持って
「YES!!俺は海賊王になる男だからな!!」
などとは言えない事が多く説明されておりましたの巻。
意思決定に数字を使う本当の理由って知っていますか??
そうこうするうちにアパレル会社ブライトストーンと文系営業木村は変わっていくのですが、
一番心に残ったのは智香のこのフレーズです。
意思決定に数字を使う本当の理由を知っていますか?
という部分で、予測にせよ予想にせよ、絶対ということはない。
「ならば、外れた後が大切なのではないでしょうか」
この例では、とある会社の方向性を大きく変える意思決定をした社長は、その勘を頼りにそれを行い、後に失敗。そしてリストラを断行。社員が納得できないのはいうまでもありません。
数字で説明され、納得した後の決断ならばまだ諦めもつく。ということでした。
ここまで聞いて数字を仕事で使うことに対して
「だが断る!」
と言える社長は少ないんじゃないかと思います。
自分事に置き換えれば、誰かに仕事を頼む時などでしょうか。その意思決定に、数字と相手を思う気持ちが有ったのか。
今一度考え直させられる部分を多く感じた一冊でした。
当社もアパレル会社ですし、なんとも実感がわきます。
『数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』深沢真太郎 日本実業出版社
本日のコーディネート
ネイビーのシアサッカージャケットにホワイトパンツ、これぞ夏のスタイル!しかもなんだか数字に強そうな雰囲気。女子をデートに誘えば「だが断る」とは絶対言われない、爽やか都会派海賊王スタイル。