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勇気づけが人生を変える!?『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』

勇気づけが人生を変える!?『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』

あなたの人生を変える勇気づけの心理学
「人間は自分の運命の主人公である」

こんにちは。Bizfront店長ふくさんです。

キッチンシンクにアルミホイルを入れておいたら、驚くほどヌメリが付かなくなってびっくりです?q|゚Д゚|pワオォ

今回は、
『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』岩井俊憲 日本能率協会マネジメントセンター
を読んで。

アドラーって誰?

アドラー心理学って、私も最近まで知らなかったんですが、
聞けば『人を動かす』『道は開ける』で有名なデール・カーネギーや、 『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー、さらには欲求段階説のアブラハム・マズローにも影響を与えたといわれてるようなんですね!
これらの本や考え方は、私も出会った時には「こんな考え方もあったのか!!」と思ったくらいですから、それに影響を与えたとなればちょっと気になってきますよね!

さらにこの心理学者アルフレッド・アドラー、欧米ではフロイト、ユングとともに心理学の三大巨頭と呼ばれているようです。 なんだかすごいですね。

ちなみに私の中での三大巨頭といえば、ブッフバルト、ボリ、田口ですね。

そうですね。往年のレッズの3バックですね。。。。

もしくは、黄泉・?・雷禅ですね。

そうですね、幽遊白書ですね。

さて、そんなアドラー心理学とはいったいどんな心理学なんでしょうか?
フロイトは精神分析みたいな感じでしたが。

アドラー心理学とは

?自分を主人公にする
人間は、環境や過去の出来事の犠牲者ではなく自ら運命を創造する力がある(自己決定性)
?人間の行動には目的がある 
過去の原因ではなく、未来の目標を見据えている人間の行動には、その人特有の意思を伴う目的がある(目的論)
?人は心も体もたったひとつ 
人の心の中が矛盾対立する生き物ではなく、一人ひとりかけがえのない、分割不能な存在である(全体論)
?誰もが自分だけのメガネを通してものを見ている 
人間は、自分流の主観的な意味づけを通して物事を把握する。(認知論)
?すべての行動には相手役がいる 
人間のあらゆる行動は、相手役が存在する対人関係である(対人関係論)

アドラー心理学ではこれらの理論をもとに、人生で出会うさまざまな対人関係上困難を克服する活力を与える「勇気づけ」を主な技法として使っていきます。

なんだか、自分自身の悩み、人と人との関係に悩みや課題がある人にとっては気になるところですね。

よく、人は褒めて成長させる、とか、叱るより褒めなければならない、
とか自己啓発系の本では書いてある気がします。

しかし、この「勇気づけ」は「ほめる」や「激励」することでもないといいます。

勇気づけとは、「困難を克服する活力を与えること」であり、相互尊敬、相互信頼に基づく共感的な態度が欠かせません。

「勇気づけ」奥が深そうですね。

マンガでやさしくわかる

こちらの本は「漫画」の部分と「解説」の部分がおよそ半々、といったところでしょうか。

漫画の物語は、老舗洋菓子チェーン「ブルーメ」のエリアマネージャーに昇格したばかりの由香里がひょんなことから心理学者アドラーの幽霊に取りつかれるところからスタートします。
かなり唐突です。もちろんアドラーは周りの人からは見えません。

さしあたり、幽遊白書の霊界案内人ぼたん、DEATH NOTEの死神リュークといったところでしょうか。

ただ、この漫画に登場するのは、
かわいい女の子でも、気合の入ったパンク系の悪魔でもなく、
妖精のような大きさのおじさんです。

由香里はマネージャー(スーパーバイザー)としてエリア各店長に指示をする立場。ただ昇格したばかりの焦りか、厳しい物言いのせいか、冒頭から店長達に反感を買ってしまいます。
頑張れば頑張るほどアダになる、といった悪循環。そんな由香里の状況を、アドラーは「勇気づけ」を行い、一つ一つ心理学的な解説をし、気づきを与え、改善に向けてアドバイスをしていきます。

悩んでいるときに陥りがちなベイシックスミステイクス(基本的な誤り)とは

アドラーによると、人は思い悩んだり落ち込んだりするとき「ベイシックスミステイクス(基本的な誤り)」というのを犯すそうです。

皆さんも、思い悩んだり、落ち込んだりしているときは、こんな経験はありませんか??

例えば
「そもそも、私には最初から荷の重すぎる仕事だったのよ・・・」
→これは 「決めつけ」 といい、一つのミスで自分の価値観を決めつけてしまうこと。

「みんなが私のことを悪く言う・・・」
→これは「誇張」といい、実際は全員でなく、何人か(もしくは一人)に言われただけなのに、まるで全員からそう思われているように、現実を誇張して受け取ってしまうこと。
また、中にはそう思っていない人もいるはずなのにそれに気づかない、気づこうとしない。これを「見落とし」といいます。

「私みたいな人間は何をやってもダメな人間なんだ・・・」
→これは「過度の一般化」といい、一つ失敗しただけなのに、人格までも否定したり、すべてダメと一般化してしまっている。

「こんな自分に価値はない、ここにいても意味がない。。。。」
「誤った価値観」といいます。周りに迷惑がかかる、どんなことをしてもいいことがない。自分は必要ない、最悪。辞めよう。など冷静な判断ができなくなっている。

このような状態に陥ってしまっていた由香里に対し、アドラーは「勇気づけ」(困難を克服する活力を与えること)で改善していくのです。

例えば「未来志向」という考え方。

落ち込んだ時の状態は、過去のことを悔やんだり、原因を探ったりといった過去志向(原因論)になっていますが、これを未来志向(目的論)に変えていくのです。

原因論とは過去の原因が今に影響を及ぼしている、という考え方です。
人間の行動には原因があり、この原因が除去されない限りは問題が解決しない、と考えます。
しかし原因論的な思考では、原因の説明にはなりますが解決にはならないのです。

一方目的論とは未来の目標が現在を規定するという考え方です。
人間行動には目的があり、その目的に向かって近づけようと努力する、と考えます。

よく「なぜ」を三回繰り返すと、相手を「追い詰めることができる」といいますが、
「なぜ」「どうして」を多用すると、それで解決策が出ればよいですが、相手にかなりのプレッシャーを与えています。
これは実は相手の勇気をくじく、「勇気くじき」という「勇気づけ」とは全く逆の行為なのです。
相手を委縮させ、困難を克服しようとする行動を起こさせなくする行為ですね。

まあ、原因がある程度わかってきたら前向きにとらえていこう、といったところでしょうか。。。

では代表的な勇気くじきの3つのパターンをご紹介\(◎o◎)/笑

勇気くじきとは、「困難を克服する活力を奪うこと」です。
代表的なものは
?高すぎるハードル設定
?達成てきていない部分の指摘
?人格否定

ハードルが低いと簡単に達成できてしまうので、成長も達成感もありません。
でも逆にハードルが高すぎるとくぐりやすい、、、じゃなかった
高すぎると何度トライしても達成しないので意欲が減退します。

そこに「どうしてだ」「なぜだ」を指摘されると言われた方は圧迫、不快感が発生。つじつま合わせをしたり逆切れしたり。。。

加えて人間性まで否定されるともう目も当てられません。

「忍ぅ…どうする?…」

「話したくねェってよ 嫌われたなァ へへへへ」

幽遊白書 140話「コエンマの本気!?」より。

よく経営者などは「高いハードルを設定することで当社は・・・」といいますが(というかうちもそうですが)
これは基本的に高いハードルを設定することで、「今までとは違ったやり方・発想が出てくる」から設定するのであって、発想の転換、イノベーションを促すためのものだと思います。

この目標設定に対して建設的行動に出ればいいですが、非建設的な行動に出てしまっては(出られてしまっては)高いハードルの設定の意味がありません。

みなさん、思い当たる節はありませんか??
部下とか後輩、仲間に勇気くじき、やっちゃってないでしょうか。

「勇気づけ」の行動は他にもたくさんあります。

例えば「短所を長所に置き換える」です。

NOといえない→寛容
臆病→慎重
頑固→信念が強い
短気→思いをストレートに表現できる

短所は長所の行き過ぎた部分」と理解して、短所から長所を見つけ出し、それを認める。
これ、夫婦生活とかでも大事みたいですよ(*^_^*)

他者を勇気づける方法です。

?ヨイ出しをする 
⇒私たちは、ダメ出しについては天才的レベルと才能を持っています。長所、よいところをどんどん出してみましょう。
?加点主義でかかわる 
⇒減点主義は高い立場から低い立場の人を見て落差を強調する手法です。減点ではなく加点で考えてみましょう。
?プロセスを重視する 
⇒結果ばかりだけでなく、小さな進歩、黙々とした努力に目を向けてみましょう。
?失敗を受け入れる 
⇒失敗はチャレンジの証しっす!
?感謝を伝える 
⇒全ては「お陰様」です。ありがとうを伝えましょう!

他にもいろいろありましたが、詳しくは本文で。

今度は逆に、自分自身への勇気づけのポイントです。

?所属感
自分自身の居場所を持つことです。会社、家庭、地域の中でしっかりと「自分は確かにここにいるのだ」という存在感を持つこと。
?信頼感
周囲の人々に対する信頼です。この感覚があり目標が共有されていると、周囲の人達との協力が可能になります。
?貢献感
自分が世のため人のために役立っているという感覚。 自分の貢献を待ってくれている人がいると信じること。

この3つ、考えてみれば大人になるほど得るのが難しくなっているような気がします。常に自分への勇気づけが起こる環境を作る努力も必要なんだな、と思いました。

この自分への勇気づけについて、著者の岩井さんがおっしゃるには、
言葉とイメージと行動を勇気づけで満たしきるのがポイントのようです。
言葉には意志が宿っているという「言霊」という考え方があるように、

自分自身や他者にプラスの言葉をはっきりと使い、
⇒断言

マイナスのイメージが入り込む余地がないくらいきっぱりとイメージし、
⇒断想

言葉とイメージをプラスにしながら時には見切り発車することも大切。
⇒断行

を意識的に行うことがポイントとのことです。
さらに、この3つは、『物事がすでに成就したかのように、肯定的な使い方をする』とよいようです。

「オレたちは強い」 赤木剛憲

「リバウンドは 君が制するんですよ」 安西監督

「オレはいつも寝る前に
この日を想像していた…
湘北が… 神奈川の王者 海南大付属と
インターハイ出場をかけて戦うところを
毎晩 思い描いていた
一年のときから ずっとだ」赤木剛憲

スラムダンクならこんな感じでしょうか。

最後に良い人間関係を築く4つのガイドライン をご紹介

?尊敬
人それぞれに年齢・性別・職業・役割・趣味などの違いがあるが、人間の尊厳に関しては違いがないことを受け入れ、礼節を持って接する態度

?信頼
常に相手の行動の背景にある善意を見つけようとし、根拠を求めず無条件に信じること

?協力
目標に向けて仲間と合意で着たら、共に問題解決の努力をすること

?共感
相手の関心、考え方、感情や置かれている状況などに関心を持つこと

会社の上司、部下だけでなく、遊び仲間、家庭家族、チェックしてみるとよいかもしれませんね。

アドラー心理学のほんの一端ですが、いかがでしたでしょうか。
もちろん、本書にはご紹介した部分はほんの一部で、たくさんの学べる要素が詰まっています。
主人公・エリアマネージャー由香里の成長も気になるところです。そして恋の行方は・・・(※アドラーと恋には落ちません)

ちなみに

この『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』

実は2も出ているんです!!!!

もちろん、私は初回から2冊買いですよ笑

『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』岩井俊憲 日本能率協会マネジメントセンター

本日のコーディネート

落ち着きのあるグレーのオクスフォードに大人っぽいセンタープレスのベージュチノ。「こんなに成長してたんだな」と優しく勇気づけてくれそうな先輩コーディネート。

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